生き残り戦争 business survival strategy 2005 2 13

 「少子化は、過酷な競争を招く」と言えるかもしれません。
理論的には、「少子化→市場規模の減少→企業の売上高の減少」となりますが、
実際には、こうなるとは限らないのです。
 おそらく、全部の企業が仲良く、売上高を減少させるのではなく、
市場の規模が減少しても、ある企業は、売上高を伸ばし、
ある企業は、予想以上に、売上高を減少させるという結果になるでしょう。
そして、予想以上に売上高を減少させた企業は、生き残れないかもしれません。
 こうなることが、企業には、わかっているでしょうから、
生き残りのために、激しい競争が起きていくでしょう。
 こうした大競争時代を経て、やがて、勝者と敗者が固定化し、
階級社会ができてくるでしょう。
 このような悲劇を避けるために、
少なくとも、人口を維持するか、
あるいは、人口を増やす政策を取るべきです。
 少子化対策か、移民の受け入れか。
それとも、同時に実施するか。
岐路に立つ日本、難しい選択でしょう。

ビールの涙 2005 2 11
 私は、缶ビールよりも、瓶ビールの方が好きです。
瓶(びん)の方が、おいしいと感じてしまうからです。
 しかし、その瓶ビールも、涙を流しているように見えます。
人口が増えないから、当然、ビール人口も増えません。
だから、あるビール会社が、大ヒット商品を作ると、
当然、他のビール会社の売上高が減少します。
 これでは、他のビール会社は悔しいから、類似商品を作るか、
大ヒットを狙って、画期的な商品を開発するのです。
 こうして、ビール会社は、日夜、
熾烈とも過酷とも言える激しい競争を続けています。
 これからは、人口減少時代を迎えるかもしれませんので、
この競争は、さらに過酷になるでしょう。
もしかすると、「生き残りのための最終戦争」になるかもしれません。
このような「終わりなき消耗戦」に、瓶ビールは、涙を流しているように見えます。
 これは、株式市場も同じです。
投資家人口が増えていかないと、いつも参加者が同じですので、
株価の動きも、いつも同じような動きとなってしまいます。
 あるいは、こうなるでしょう。
ある時、バイオ銘柄が大きく上昇したら、
次は、株式の分割銘柄、
その次は、株価が低い低位銘柄と、次々と流行が変わっていきます。
 これは、よく言えば、循環していると言えるでしょうが、
悪く言えば、選手層が薄いと言えるでしょう。
株式市場も、投資家人口が増えるように努力すべきです。







































トップページへ戻る

News Idea Factory へ戻る